「よりうまい/よりよい」四方山話
おはようさんです。りょーさけです。
四年前くらいに読んでいた本を再読しました。
で、そこに「物事が時間がたつにつれてより良くなるというのは、昔の人が神を信じていたのと同じレベルの信仰なのである。」というふうな言葉が書いてあり、ハッとしました。
より良くなる、はい。
普通そう思ってるよなあ。
でもこの著者的には多分この「普通そう」の部分がまさに「神を信じる」とおんなじだって言ってるんだよね。
いいですか?ややこしいですよここから。
現代では「物事が、時間が経つにつれて良くなっていくはずはない。」っていう言明自体が「こいつは成長を諦めてるモチベーションが低いやつだ。」っていう風に取られかねない風潮がありますが、こういうふうに取る人の中にあるその根底の考え方、それ自体が「信仰」だと言われてるわけです。
盲点だよね。ここ。
もう少し考えたいな。
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ここ二、三日YouTubeで鈴木瑛美子と川本真琴のフロントメモリーをずーっと聴くのが習慣になってるのですが、それをやってて思ったこと。
比較って、どのレベルの比較をしてるんだろう問題。
(これは音楽に限りません。)
この酒はあの酒よりうまい!
―どういう点で?
甘みが強い!
―だってそれかたっぽ純米でかたっぽ純大じゃん?
じゃ、同じ純米ならあっちがもっとうまい!
―いや、それかたっぽ美山錦でかたっぽ愛山じゃん。
ふん!同じ愛山で比べたならこっちだよ!
―ふーん、そっちは生酛でそっちは速醸だよ?
は?!じゃあ愛山の速醸ならあれがこの世で一番うまいから!!
―愛山の速醸でも水道水使ってる酒があれば井戸水のところもあるし、薮田でしぼってるところもあれば昔ながらの槽をつかってしぼってるところもあるよね?あとそのお酒は生なの?一回火入れ?二回?炭は?あと一回火入れって瓶燗?パストライザー?タンク火入れ???
…………………………。
こうして人は一言も発さずにただ酒をすすり始めるのであった………。
さあ。
今日も酒の世界は深いぞ。
いつも深い。
退屈しないね( ´∀`)イイネ
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