心が酒浸がってるんだ…
珍しく自分のところの商品画像をあげてみました、どうもりょーさけです。
花粉症で酒の味がわからず奇声を小声で上げながらのブログ執筆中です。
今年は冬が寒すぎて花粉のことを忘れていたよ…今日何度鼻をすすったかわかりません。
めげずにフラフラと書きますかね( ´∀`)
酒蔵に勤めてみてわかったのですが、ここって結構色んな経験をした人が集まるようです。
入る前は「酒一筋の人とか期間工の農家の人が協力して酒つくってんのかなあ」なんて思ってましたが、思ったより多種多様です。
以前は家電量販店で仕事をしていた人、土建屋をやっていた人、アパレルで働いていた人…などなど結構色んな人がいるようです。
それでまた面白いことに、そういう酒造りに関係なさそうなことをやっていた人のスキルが酒蔵で役に立ったりします。
酒蔵は多分外部の人が思っている以上に大小の様々な機械があります。
で、古い酒蔵ほどそれらがよく壊れて止まるんです、よく(;´∀`)
そんな時に家電に詳しい人とか、工学系の知識がある人は重宝されます。
素人にはお手上げでも、一歩踏み込んだ専門的なスキルを持っている人にかかればなんてことなく解決できる…ってな場面が結構ありました。
朝の大事な仕込みの途中で機械が止まってしまって焦ったことは去年も今年も何度かありましたが(あっ、私酒造り二年目です(;´∀`))、そのたびにそういった力を持った人に救われました。
ほんとすごい。
あと、酒蔵は基本的に古い建物であることが多いです。
ってことで簡単に察しが付きそうですが、建物のいたるところが頻繁に壊れます(;´Д`)
今年は風雪がすごかったので特にひどかったのかもしれない。
そういう時に元土建屋の方、DIYスキルのある方というのはまじで頼りになります。
あっという間に直してくれます。
と、こんなふうに一見酒をつくるのには関係がなさそうな能力が現場で生きたりするのです(๑•̀ㅁ•́๑)✧
今現在ウチの蔵は杜氏さんが酒造りからそういった細々した修理などを一手にカバーしている感じです!毎日本当に頭が下がる八面六臂の大活躍です。
…他の人が自分の持っているものを発揮して蔵を良いものにしていってるのをみた時、「じゃあ自分には何ができるんだろう?」とよく考えます。
私は正直工学や化学など理科系のものには疎いです。なんとか他の人に追いつこうと今になって高校化学のところから酒に関係する物質について学ぼうとはしてたりしますが、もともとその分野の学がある方、理科系の観察眼のある方にはまあまあ劣等感を感じてます。
(ちょっとの劣等感はあったほうがやる気に繋がるのでそこまで気にしてませんが。)
そしたら自分にできるのは何?って改めて問うわけですが、それがきっとちょいちょいこのブログでも触れているような思想的な問題を考えることなのだろうと思ってます。
日本酒業界全体が今後どのような形で消費者に向かっていったらいいのか?
新潟県は全都道府県の酒事情の中でどんな立ち位置にいるのか?
自然的なものと人工的なものとを一人の造り手としてどうバランスを取っていったらいいのか。
そういうことを、考える。
たぶん「そんなことしてる暇あったら日頃の仕事ができるように工夫せい!」とか私に突っ込みたい人は仕事場に多くいると思います。
日常の仕事をしているその時点では不要な、そして分不相応な問を常に抱えながらミスばっかりしている私は滑稽であるかもしれません。
でも。といいたい。
ではある程度のスキルがついてきてある程度の酒が造れる力がついた、って状況にもしなったら、そこから先の目標を掲げたり方向性を見出したりするためにはきっとそういう大きな問いに答えていかなきゃならないのではないかと。
ただ技術を磨くばかりでは見えてこないものがきっとあると思うんです。
今はそれが見つかってないし、見つかってもそれを実現するための現場のスキルが足りなさすぎるけれども…。
そういうやつもいていいんじゃないかって思うんです。
特に地方の小さな蔵には…。
こういうのを日頃から自信を持って(ちょっとおどけつつ?)周りに言えたらもう少し自分がどういう感じの人なのかわかってもらえる気もするのですが、なかなか現状は難しい(;´∀`)
こういうことを少しづつ周りに伝えて一緒に考えてもらうためにも、私はもっと酒造りを学ばねばならんのです。さらに言えば酒の営業や酒蔵の経営についても。
まだまだ入り口です。生意気にも酒を語っているだけの青二才です。
でも、私は酒が好きです。
酒蔵に入ってから「自分は酒が本当に好きなんだろうか」と迷うことが何度もありましたが、やっぱり好きなんです。
じゃなかったらあんなに仙台中をチャリで駆け回って酒を買いに行ってないし。
自宅に友人を呼んで酒振る舞ったりしてなかったし。
数十万のボーナスを投げ捨てるようにして国分町で飲んだくれなかったし。
地元帰って酒蔵とか就職しないし!
いざ仕事にすると自分の能力が追いつかなさすぎて自信がなくなるけれど、でも好きだってことは忘れちゃいけません。
その気持を保つのも技術だとすら言えると思います。
ある事柄にのめり込もうとすればするほど、逆に関心を失うリスク、飽きるかもしれないリスク、自身を失ってしまうリスクってあります。
それでも酒が好きだって叫ぼう。
今はそういうふうに思います。
この記事を読んでくれている数少ない方であるそこのアナタ!
あなたの持っているもの、酒蔵で活かしませんか?!?!(唐突)
投げやりな、いきなりな、でも切実な呼びかけです(笑)
酒蔵は万年人手不足な業界です。
うちの蔵もそうです。一人でも多く「酒が好きだ!」「やってみたい!」って人を受け入れたいと思ってます。
もし、もし、そんなふうに思ってくれたら、そんなふうに思ってくれそうな手持ち無沙汰な酒好きが身近にいたら…。
門を叩いてください!もしくは紹介してください!
一緒に!酒をつくろう!!!
…仕事紹介なんだか、近況報告なんだか、日記なんだか勧誘なんだか(笑)
方向性が曖昧な感じになりましたが、なんか気持ちを汲み取っていただければ幸いです。
では、今日はここまで。
またあした!!!寝酒の赤武に乾杯!!!( ´∀`)
0コメント